2004年9月15日に第7回全国リサイクル商店街サミット山形大会が開催されました。
第1回目(1996年)の東京新宿区にある早稲田商店街から数えて山形大会で7回目となり、私達「福祉のまちづくり活動委員会」も第2分科会に参加いたしました。
大会の内容等は「七日町ほっとなる通信」内にございましたのでご覧になってください。
第7回全国リサイクル商店街サミット山形大会
http://www.nanokamachi.com/recycle/program.html
リサイクル商店街サミット参加感想
高橋玲子
まず、一つ良かった事は、アズ公民館の身障者トイレが改善されたこと。身障者トイレがあまりにも使い勝手が悪く、便座と洗面の手すりで、便座のそばに車椅子が寄せられず手すりを跳ね上げないと移れなく、とても不安定で安全のための手すりが邪魔になる作りでした。
すぐに電話したら改善していただけたようでした。でも今まで使われていなかったからか、「初めて言われた・・・実際車椅子で行って見て!と言われて初めて気が付いたそうです。」私も1Fにはあるのは知っていたが上にあるの知らなかったし・・・公衆トイレが街中にあれば便利なんだけど、デパートなどにはあるが一番奥で、たどり着くまで大変です。飛騨高山の町には感激でした。観光地で人があふれているが、古い町並と商店街が力を合わせていると思いました。商店に観光マップが入り口にあり、店の入り口には木でスロープのようにしてあり、イスがあったり、公衆トイレがあったり、いろんな楽しみができると思います。
リサイクル商店街サミット参加している人が、大半が行政マンで一般の人がいないのが寂しいと思いました。商店街サミットなら少し活気がほしいかった。
循環バスはうまく行った・・・と自画自賛してたが、若い子が何で仙台に足を運ぶのか、歩道の自転車で障害を持った人が不便なこと、循環バスも体験してみると問題ありでした。お店を改装するだけが良いことでなく、古町並と新しい町並が調和する商店街が理想で七日町郵便局やまるじゅう醤油屋さん、仏壇屋さん、着物屋さん、病院等を壞なさいで保存してほしい。
ナナビーズのようなみんなが気楽に立ち寄れる場所がほしい。
第七回全国リサイクルサミット
山形大会に出席させていただいて
近野孝喜
9月15日(水)秋晴れの中、アズ七日町の中央公民館(6階)にて開催された。
リサイクルという環境と街づくりと商店街活性化のゆくえを話し合う画期的なイメントは、私たちが生涯学習のテーマとしている福祉のまちづくりにどう生かしていけるのか興味津々で参画させて頂きました。
久しぶりの七日町道り商店街の雰囲気を味わいながらAZ七日町の入り口から中へ入っていくと正面付近にエスカレーターが見えたがエレベータが見えません。
入ってきた人達が自由に選択できるように階段も含めて設置するかしなければいけないとおもいます。
それがユニヴァーサルデザイン的考え方で、子供から老人まで誰でもが使いやすく居ごこちの良いしくみづくりをすることが大切です。
6階の大ホールに始めて足を踏み入れました。
基調講演の川村健一氏のお話は、世界各地の環境をテーマにした取り組みを紹介したビデオやスライドを見せながらの講演でした。
持続させていくという前向きな行動とリサイクルを結びつける発想は、商店街に限らず、地域に根ざしたねばり強くあきらめない姿勢が大切で、地球的規模で進めていかなければ未来は先細りしていってしまうのでしょう。
参加メンバー全員で出席した第二分科会は、熊本・白木力氏の話から始まった。
一九九七年から低床バスを走らせて今全国で五千台位の数が走っているという。
私は無知なので、氏に何台位走っていると思うかと質問されて、「一万台位ですか?」などと答えてしまった。
地元学という言葉を初めて聞きました。
水俣の吉本氏という方が、地元の宝物的いい物、いい所を地図にして紹介しているという新発想企画が好評とのことでした。
身近な自分の周りに目を向けて地域と共に歩むスタンスは、モノを捨てるから生かすというリサイクルにも生かせる考え方だと思います。
"地元"の結城幸三氏のお話は、山形市中心街百円循環バス発足までの苦労話を語ってくれました。
政所利子氏は、環境・コミュニティ、家族がこれからのキーワードだと熱っぽく力説されておりました。
丸山力氏は、沖縄のために移住された方で、路面電車で車中心の社会から人中心の社会へ変換させようと東奔西走の日々をウィットにとんだ語り口で会場を爆笑の渦にしていた。
私事ですが、生まれ初めての、「小旅行」が二番目の叔母にバスに乗せてもらい一緒に来たのが七日街商店街でした。
中心交差点に大沼デパートがあり、どちらかの食堂でソフトクリームをごちそうになった記憶がかすかに残っています。
そして、小学校4年の社会見学で再び七日町商店街を訪ねました。
その日は、ワクワク、ドキドキの連続で友達と百円玉をにぎりしめ、目に入るものすべてが不思議な魅力に満ちあふれていました。
そうゆうトキメキ感やステータスな願望を叶えてくれるものが当時の商店街にはありましたが、現在はどうなのでしょう?生活スタイルの多様性で価値観の変ぼうで魅惑的な雰囲気が薄れ、消費文明の真只中でおぼれ苦しんでいる状態が今の商店街ではないかと思います。
昔ながらの遊びやノスタルジックな仕かけで復活に取り組んだり、地域の市民たちと一緒になって"地元"を再発見させる行動企画等が話題になっております。
リサイクルという新しい切り口から商店街を活性化させようとする意図はわかるのですが、もう一歩ふみこんで地域住民の参画と理解を得ながら進んでいくことが今後の未来像になるのではないかと思います。
リサイクル商店街サミットに参加して。
鈴木幸子
当日、活動委員会の方々と、アズ七日町1階エスカレーター前で待ち合わせた。
スーツ姿の方々が、続々と目の前を通る。
中に、遠方からの方らしく大きいカートで荷物を運ばれている人より、エレベーターの、位置を聞かれ、案内した。
いろんな建物に入り感じた事が、アズでも同じ事を考えさせられた。
階段ー健康に心がけている人用、エスカレーターー先をいそいでいる人用
エレベーター-荷物持っている人用
高齢者、障害者用
移動手段を多様な人が、目の前で選べる様に、同じ場所に設置できないものなのか。
全体会では市長のあいさつもあり、商店街だけでなく行政も応援しているのだと思えた。
スライドに外国の議会が映っていた中で、
第2分化会
沖縄からの講師の先生の第1声
「会場の中で、市民の方々手を上げて下さい。」
100名位の中で、私達を含めパラパラ10名ほど手を上げた。
「皆さん行政マンであると同時に市民でしよう」
講師はきっと市民の目線で話を聞いてほしかったのでしょう。
あらためて周りをみるとスーツ姿の行政マンが大多数で商店街の方々の参加が少ない。
日中は、仕事で参加は、むずかしいので、あろう。
せっかくの有意義な会議は商店街の人、一般市民の参加を多くしてもらう為、提案します夜開いたらどうでしょうか。
山形名物ナイト講演会
リサイクル商店街サミットに参加して思ったこと
石山房子
川村健一氏の基調講演の中で、サウジアラビアの灌漑事業が成功したかに見えたが、ニ年後には再び砂漠化した。それは、サウジアラビアに、そこに住む人達を参加させず「自分たちの手で自分たちの土地に」という意識を持たせなかったためであるとあった。
子供・障害者・高齢者・若者が楽しく過ごせる街づくりとは、新しい時代のニーズに答える事も必要であるが、古い建物を再生して、その良さ・その歴史を知ってもらい、それらを共存させてこそ生かされるのではないでしょうか。